お風呂の床で滑りそうなとき|高齢の親の浴槽・洗い場で見たい4つのポイント

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「お風呂の床が、石けんで滑りそうで心配」「浴槽の中で足が滑って、あわてていた」。高齢の親の入浴を見ていて、こんな不安を感じたことはありませんか。

この記事では、浴槽・浴室用の滑り止めマットを選ぶときに、理学療法士が見る4つのポイントを整理します。例として、弘進ゴムの「オーバルリンク マットタイプ」を、メーカーの公式情報をもとにチェックします。

この記事で分かること

  • 滑り止めマットを選ぶ4つのポイント
  • オーバルリンク マットタイプの特徴(公式情報)
  • 向いている人・向かない人と、気になる点
  • 使うときの注意点

入浴は、動きの切り替えが多い場面です

お風呂では、立つ、またぐ、座る、向きを変える、といった動きが続きます。しかも床は濡れていて、素足です。足を置いた場所が滑ると、バランスを立て直しにくくなります。

なぜ浴槽で立ち上がりにくいのかは、お風呂で立ち上がれない理由で書いています。冬の入浴の注意点は、高齢者の冬の入浴事故も参考にしてください。

オーバルリンク マットタイプとは(公式情報)

弘進ゴムの製品ページでは、次のように紹介されています。

  • サイズ:Mサイズは幅38×長さ55×厚さ0.2cm、Lサイズは幅38×長さ70×厚さ0.2cm
  • 素材:天然ゴム・SBR
  • 重さ:Mサイズ1,000g、Lサイズ1,300g
  • 色:ライトグリーン、ピンク、レッド、ブルー、グリーン、ブラウンの6色
  • 使い方:置くだけのマットタイプ。お湯を張ったあとでも設置でき、お湯の中に沈む
  • お手入れ:取り外しやすく、内部に水がしみこまないので乾きやすい。抗菌・防カビ加工
  • 生産国:日本

価格は販売店によって変わるため、各ショップの商品ページで確認してください。

理学療法士が見る、滑り止めマットの4つのポイント

マットは「敷けば安心」というものではありません。次の4つで見ると、親の家に合うかどうかを判断しやすくなります。

浴室の滑り止めマットを選ぶ4つのポイント:1 置く場所、2 表面の形、3 薄さと端、4 お手入れ

1. 置く場所

マットを敷く場所は、大きく「浴槽の中」と「洗い場」に分かれます。オーバルリンクは、浴槽用・浴室用の両方をうたっていて、お湯を張ったあとでも沈むので、浴槽の中にも敷けます。どこで滑りやすいのかを、親と一緒に見てから選びましょう。

2. 表面の形

濡れた床では、表面に足がかりがあるかどうかが大切です。オーバルリンクは、表面に楕円形の模様が連続するつくりです。ただし、どんなマットでも「これを敷けば転ばない」とは言えません。素足で踏んだときに、足の裏が安定する感じがあるかを、ご本人に確かめてもらうのが確実です。

3. 薄さと端

マットが薄いと、段差になりにくい反面、端がめくれたり、ずれたりすることがあります。端に足先が引っかかると、かえってつまずきの原因になります。敷いたら、入浴のたびに端がめくれていないか、よれていないかを見る習慣をつけましょう。

4. お手入れ

浴室のマットは、汚れやぬめりがたまると、かえって滑りやすくなります。公式情報では、取り外しやすく、内部に水がしみこまないので乾きやすいとされています。洗いやすいものは、続けて使いやすいです。

向いている人・向かない人

向いている人

  • 浴槽の中や洗い場の床で、足元が滑らないか不安がある
  • 工事なしで、置くだけで使えるものがよい
  • 色を選んで、お湯の中でも見えやすくしたい

向かない人

  • 立ち上がりやまたぎ動作そのものが難しい(マットだけでは支えにならない)
  • 手すりやシャワーチェアが必要な状態で、マットだけで済ませようとしている
  • 厚みのあるクッション性を求める(厚さ0.2cmの薄いシート)

気になる点(デメリット)

  • 薄いシートなので、端がめくれたり、ずれたりすると、つまずきの原因になる
  • 滑りにくくなるのを助けるもので、転倒を防げるものではない
  • 固定のしかたは、製品ページに記載がない。置くだけのタイプとして、使い始めに安定しているかを確かめる

使うときの注意点

  • 敷いたあと、実際に足をのせて、ずれないか、端がめくれていないかを確かめる
  • 石けんの泡や汚れがたまったら、取り外して洗う
  • 入浴の動作が不安定なときは、マットだけでなく、手すりやシャワーチェアも考える(シャワーチェアは本当に必要?)
  • ふらつきや立ち上がりにくさが続くときは、かかりつけ医や担当のリハビリ職、ケアマネジャーに相談する

よくある質問

Q. 滑り止めマットを敷けば、転ばなくなりますか。

A. マットだけで転倒を防げるわけではありません。手すり、シャワーチェア、入浴の動作の見直しとあわせて考えてください。

Q. 浴槽の中と洗い場、どちらに敷くのがよいですか。

A. 滑りそうだと感じる場所からです。親と一緒に入浴の動きを確かめて、足を置く場所を決めましょう。オーバルリンクは、浴槽用・浴室用の両方をうたっています。

Q. お手入れはどうしたらよいですか。

A. 公式情報では、取り外しやすく、内部に水がしみこまないとされています。汚れやぬめりがたまらないよう、使うたびに外して洗うと安心です。

Q. サイズはどう選びますか。

A. Mサイズは幅38×長さ55cm、Lサイズは幅38×長さ70cmです。敷きたい場所の広さをはかって選びましょう。

まとめ

  • 滑り止めマットは、置く場所・表面の形・薄さと端・お手入れの4つで選ぶ
  • オーバルリンク(弘進ゴム)は、浴槽・浴室用の置くだけタイプで、お湯の中に沈む
  • 薄いシートなので、端のめくれやずれに注意する
  • マットだけで安心せず、手すりやシャワーチェアとあわせて考える

入浴は、毎日の大切な時間です。まずは、いちばん足元が不安な場所を、ご家族で一緒に確かめてみてください。


参考にした資料

  • 弘進ゴム「オーバルリンク マットタイプ(M、Lサイズ)」製品ページ(2026年10月確認)
理学療法士 山下康希

この記事を書いた人

山下 康希|理学療法士
回復期リハビリテーション病院を経て、いまは訪問リハビリでご自宅に伺っています(ひと月およそ120件)。現場で見てきたことと公的な資料をもとに、転倒予防・痛み・住まいの工夫・介護保険など、ご家族が今日から試せることを書いています。

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