玄関で靴をはくとき前かがみがつらそうなら|長い靴べらを、理学療法士が4つのポイントでチェック

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「靴をはくとき、前かがみになるのがつらそう」「玄関で、片足で立って靴をはこうとしてふらついた」。高齢の親の玄関での動きが気になったとき、長い靴べらが候補にあがることがあります。

この記事では、長い靴べらを選ぶときに、理学療法士が見る4つのポイントを整理します。例として、天然木製・全長約75cmのスタンド付き靴べら(販売店:みよし漆器本舗)を、販売ページの記載をもとにチェックします。

この記事で分かること

  • 長い靴べらを選ぶ4つのポイント
  • 紹介する靴べらの特徴(販売ページの記載)
  • 向いている人・向かない人と、気になる点
  • 使うときの注意点

靴をはく動作は、「前かがみ」と「片足立ち」が重なります

玄関で靴をはくときは、体を前に倒し、片足で体を支える場面があります。これが重なると、バランスをくずしやすくなります。玄関まわりの転倒対策は、玄関の段差で転ばないためにで書いています。靴そのものの選び方は、高齢の親の靴の選び方も参考にしてください。

長い靴べらは、前かがみになる深さを小さくする道具のひとつです。ただし、靴べらだけで、ふらつきがなくなるわけではありません。靴をはくときの姿勢もあわせて見直しましょう。

紹介する靴べらとは(販売ページの記載)

楽天市場の販売ページ(みよし漆器本舗)では、次のように紹介されています。製造元の記載や、メーカーの公式ページは確認できませんでした。購入前に、販売ページで最新の情報を確認してください。

  • 全長:約75cm(靴べら部分)
  • 素材:天然木製(木の種類の記載はありません)。ウレタン塗装
  • スタンド:付き。約10×10×高さ14cm。靴べらを差し込んで収納できる。持ち手の紐で吊り下げ保管もできる
  • 色:白木、木目ブラウン、木目ブラックの3色
  • 注意:天然木のため、サイズ・色・木目に個体差がある

価格は販売店によって変わるため、各ショップの商品ページで確認してください。

理学療法士が見る、長い靴べらの4つのポイント

次の4つで見ると、親の体と玄関に合うかどうかを判断しやすくなります。

長い靴べらを選ぶ4つのポイント:1 長さ、2 持ち手、3 置き場所、4 履く姿勢

1. 長さ

立ったまま、かがまずに靴に届く長さかを見ます。この靴べらは全長約75cmです。使う人の身長や、靴をはく姿勢(立つ・椅子に座る)によって、ちょうどよい長さは変わります。長すぎると、先端を靴に合わせにくくなることもあるため、立ったときの手の位置から、靴までの距離を測って選びましょう。

2. 持ち手

持ち手が細すぎたり、滑りやすかったりすると、握りにくくなります。この靴べらは、塗装の仕上げや持ち手の太さ・形が販売ページには細かく書かれていません。握力が弱い方には、購入前に販売店へ、持ち手の太さと素材を確認することをおすすめします。

3. 置き場所

靴べらは、使うたびに手に取るものです。倒れて床に落ちると、拾うときにまた前かがみになります。この靴べらは、専用スタンド(約10×10×高さ14cm)がセットで、差し込んで収納できます。玄関の、手が届く場所に、置き場所を決めておきましょう。

4. 履く姿勢

長い靴べらを使っても、片足で立つ場面は残ります。壁や手すりにつかまる、玄関の椅子に座ってはく、など、体を支える方法をあわせて考えてください。立ち座りの介助の考え方は、立ち上がりの介助のしかたも参考にしてください。

向いている人・向かない人

向いている人

  • 靴をはくとき、前かがみになるのがつらい
  • 玄関に、手が届く置き場所を作れる
  • 見た目がシンプルな、木製のものがよい

向かない人

  • 握力が弱く、細い持ち手だと握りにくい
  • 片足で立つこと自体が不安で、長い靴べらだけでは安心できない
  • 靴べらを使わず、座って靴をはく方が合っている

気になる点(デメリット)

  • 製造元の記載や、メーカーの公式ページが確認できていない
  • 重さ、持ち手の太さ・形、木の種類の記載が、販売ページにはない
  • 天然木のため、色や木目に個体差がある
  • 長いぶん、玄関で置き場所をとる

使うときの注意点

  • はじめは、壁や手すりにつかまった状態で、使い方を一緒に練習する
  • 靴べらを靴の中に差し込むとき、先端がかかとに引っかからないかを確かめる
  • 倒れやすい場所には置かず、スタンドを安定した場所に置く
  • ふらつきや、立ち上がりにくさが続くときは、かかりつけ医や担当のリハビリ職、ケアマネジャーに相談する

よくある質問

Q. 長い靴べらがあれば、ふらつきませんか。

A. 靴べらは、前かがみになる深さを小さくする道具です。ふらつきがなくなるわけではありません。壁や手すりにつかまる、座ってはくなど、姿勢もあわせて考えてください。

Q. どのくらいの長さがよいですか。

A. 身長や、立つか座るかで変わります。立ったときの手の位置から、靴までの距離を測って選びましょう。迷うときは、担当のリハビリ職に相談してください。

Q. 靴べらは、介護保険で借りたり買ったりできますか。

A. 靴べらは、介護保険の福祉用具には入っていないと考えられますが、制度の扱いは変わることがあります。気になるときは、担当のケアマネジャーに確認してください。

まとめ

  • 長い靴べらは、長さ・持ち手・置き場所・履く姿勢の4つで選ぶ
  • 紹介した靴べらは、全長約75cm・天然木製・スタンド付き
  • 製造元や公式ページは確認できていない。持ち手の太さなどは、購入前に販売店へ確認する
  • 靴べらだけで安心せず、壁や手すり、椅子とあわせて考える

玄関は、毎日使う場所です。まずは、親が靴をはく様子を、いっしょに見てみてください。どこでふらつくかが分かると、道具の選び方も決めやすくなります。


参考にした資料

  • 楽天市場「靴べら ロング 木製 スタンド セット 75cm」販売ページ(みよし漆器本舗)(2026年10月確認)。メーカーの公式ページは確認できていません
理学療法士 山下康希

この記事を書いた人

山下 康希|理学療法士
回復期リハビリテーション病院を経て、いまは訪問リハビリでご自宅に伺っています(ひと月およそ120件)。現場で見てきたことと公的な資料をもとに、転倒予防・痛み・住まいの工夫・介護保険など、ご家族が今日から試せることを書いています。

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