高齢の親のひざサポーター選びに迷ったら|理学療法士が4つのポイントでチェック

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「親が、ひざが痛いと言って外出をおっくうがるようになった」「サポーターを買ってあげたいけれど、種類が多くてどれがいいか分からない」。高齢の親のひざのことで、こんな悩みはありませんか。

この記事では、ひざサポーターを選ぶときに理学療法士が見ているポイントと、その例としてタナックの「タフシロン 人工筋肉膝サポーター ホールド」の特徴をまとめます。商品の情報は、メーカーの公式情報をもとにしています。

この記事で分かること

  • ひざサポーターでできること・できないこと
  • タフシロン ホールドの特徴
  • 向いている人・向かない人
  • 着け方と、使うときの注意点

ひざサポーターでできること・できないこと

ひざサポーターは、ひざのまわりを支えて、動くときの安心感を高めるための道具です。歩く、立ち上がる、階段を上り下りする、といった日常の動きを助けてくれます。

一方で、サポーターはひざの病気を治すものではありません。メーカーも、タフシロン ホールドは医療機器ではなく、ひざの病気を治療するものではないと説明しています。痛みが続く場合は、まず整形外科で原因を確かめることが大切です。

タフシロン ホールドとは

タナックの公式情報では、タフシロン ホールドは次のように紹介されています。

  • シリコン素材「タフシロン」:ひざのお皿のまわりを、筋肉や腱に沿うように囲むつくり
  • ねらい:日常生活でのひざの安定感をサポート
  • 厚さ・重さ:約4mm、約30g
  • サイズ:ひざ周り33〜42cmに対応(1サイズ、左右兼用)
  • 色:ブラック、ベージュ
  • 洗濯:40℃以下の手洗い、陰干し
  • 生産国:日本

価格は、メーカーの公式ストアで1枚税込3,190円です(2026年10月確認)。販売店によっては2枚セットなどもあります。

理学療法士が見る、4つのポイント

ひざサポーターを選ぶときに現場で確認していることに照らして、タフシロン ホールドの特徴を4つにまとめました。

ひざサポーター選びの4つのポイント(タフシロン ホールド):1 お皿のまわりを支えるつくり、2 約4mm・約30gの薄さと軽さ、3 左右兼用・ひざ周り33〜42cm、4 1日2〜6時間が目安

1. お皿のまわりを支えるつくり

ひざのサポーターには、ひざ全体を筒のように包むもの、ベルトで締めるもの、支柱が入ったものなどがあります。タフシロン ホールドは、ひざのお皿のまわりをシリコンで囲むタイプです。お皿の位置がずれにくいかは、着けて歩いてみて確かめてください。

2. 薄くて軽い

約4mm・約30gと、薄く軽いつくりです。高齢の方は、厚くて重いサポーターだと、はき替えやズボンの上げ下ろしが面倒になり、結局使わなくなることがよくあります。服の下に着けやすいかどうかは、続けて使えるかに大きく関わります。

3. 左右兼用・ひざ周り33〜42cm

サイズは1つで、ひざ周り33〜42cmに対応しています。買う前に、ひざのお皿のまわりの長さをメジャーで測っておきましょう。この範囲に入らない方は、別のサイズ展開のある商品を選んでください。

4. 使う時間の目安がある

メーカーでは、1日2〜6時間が使用の目安で、寝るときや入浴中は使わないよう案内しています。外出や家事など、ひざに負担がかかる時間に着けて、休むときは外す、という使い方が基本です。

向いている人・向かない人

向いている人

  • 歩くときや階段で、ひざの安心感がほしい方
  • 厚手のサポーターがわずらわしく、使わなくなった方
  • 外出や買い物の時間だけ着けたい方
  • ひざ周りが33〜42cmの方

向かない・先に受診したい人

  • ひざが腫れている、熱をもっている、急に強く痛む方
  • 骨折・ねんざ・じん帯のけがのあとの方
  • 血のめぐりに問題がある方
  • 寝ている間も着けたい方

メーカーも、骨折・ねんざ・じん帯の損傷、腫れ、血行障害などがある場合は使わないよう注意しています。

着け方と、使うときの注意点

  • 向き:赤い印がある側を上にする
  • 位置:真ん中の円に、ひざのお皿を合わせる
  • 時間:1日2〜6時間を目安に。寝るとき・入浴中は外す
  • チェック:かゆみ、赤み、むくみ、しびれが出たら使うのをやめる
  • 洗濯:40℃以下のぬるま湯で手洗いし、陰干し

高齢の方は、皮膚が弱くなっていることもあります。着け始めのうちは、外したあとに皮膚が赤くなっていないか、家族も一緒に見てあげてください。

サポーターと一緒に続けたいこと

サポーターは、ひざを支える助けになりますが、ひざを支える筋肉そのものを育てることはできません。太ももの筋肉を保つ体操や、ひざに負担をかけにくい歩き方・階段の上り下りを、あわせて続けることが大切です。

よくある質問

ひざサポーターについて、よく調べられている質問をまとめました。

サポーターを着けていると、筋肉が弱くなりませんか。

長い時間ずっと着け続けると、頼りすぎてしまうことがあります。ひざに負担がかかる時間だけ使い、体操などで筋肉を保つことをおすすめします。

右ひざにも左ひざにも使えますか。

メーカーによると、左右兼用のつくりです。痛いほうのひざに合わせて使えます。

両ひざとも痛い場合はどうすればいいですか。

1枚入りの商品なので、両ひざに使う場合は2枚必要です。販売店によっては2枚セットもあります。

どれくらいで買い替えればいいですか。

メーカーでは、通常の使い方で半年〜1年ほどが目安とされています。伸びてゆるくなった、シリコンが傷んできた、という場合は買い替えを考えてください。

病院でもらったサポーターと、どちらを使えばいいですか。

医師から指示されたサポーターや装具がある場合は、そちらを優先してください。市販のサポーターを使いたいときは、主治医や理学療法士に相談すると安心です。

まとめ

最後に、この記事のポイントです。

  • ひざサポーターは動くときの安心感を高める道具。病気を治すものではない
  • タフシロン ホールドは、お皿のまわりをシリコンで支える、薄く軽いサポーター
  • サイズはひざ周り33〜42cm。買う前にメジャーで測る
  • 使うのは1日2〜6時間が目安。寝るとき・入浴中は外す
  • 腫れ・熱・強い痛みがあるときは、まず受診を

サポーターは、親が「また出かけてみよう」と思えるきっかけにもなります。まずは、親のひざ周りを一度測ってみてください。


参考にした資料

この記事は、次の資料を確認して書いています(2026年10月確認)。商品の仕様や価格は変わることがあります。最新の情報は販売ページで確認してください。ひざに痛みがある方は、医師や専門職に相談してください。

  • TenderSense(株式会社タナック)「タフシロン 人工筋肉膝サポーター【ホールド】」(リンク)
  • TenderSense「タフシロン人工筋肉膝サポーター ホールド」使い方ガイド(リンク)
理学療法士 山下康希

この記事を書いた人

山下 康希|理学療法士
回復期リハビリテーション病院を経て、いまは訪問リハビリでご自宅に伺っています(ひと月およそ120件)。現場で見てきたことと公的な資料をもとに、転倒予防・痛み・住まいの工夫・介護保険など、ご家族が今日から試せることを書いています。

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