高齢の親の歩く量が気になったら|歩数計を、理学療法士が4つのポイントでチェック

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「最近、親があまり歩いていない気がする」「どれくらい歩いているのか、数字で見えたらいいのに」。高齢の親の歩く量が気になったとき、歩数計が候補にあがることがあります。

この記事では、歩数計を選ぶときに、理学療法士が見る4つのポイントを整理します。例として、シチズンの「デジタル歩数計 TWT512」を、メーカーの公式情報をもとにチェックします。

この記事で分かること

  • 歩数計を選ぶ4つのポイント
  • シチズン TWT512 の特徴(公式情報)
  • 向いている人・向かない人と、気になる点
  • 使うときの注意点

歩数計は、「歩く量に気づく」ための道具です

歩数の目安の考え方は、高齢者の歩数の目安で書いています。歩数計は、その数字を知るための道具で、数字を上げることが目的ではありません。歩く量が減ってきたと気づくことは、フレイルとはやロコモとはの早めの気づきにつながります。

一方で、親の歩き方に合わない歩数計だと、数字が実際とずれて、かえって心配のもとになります。続けやすいか、親の歩き方で測れるかを確かめて選びましょう。

シチズン デジタル歩数計 TWT512 とは

シチズン・システムズの製品ページでは、次のように紹介されています。

  • 電池:CR2032(ボタン電池)1個。寿命の目安は約1年(1日平均約1万歩の場合)
  • サイズ:約67×33×12.5mm(表示部は約33.5×18.5mm)
  • 重さ:約23g(電池含む、ストラップ除く)
  • 表示:日付・時刻、歩数、歩行距離、目標達成度、目標残歩数など
  • メモリー:7日分の記録と、積算の記録
  • センサー:3D加速度センサー。ポケットやバッグなど、どこに入れても計測できる
  • 防滴:防滴I形(JIS規格に適合)
  • 付属品:落下防止用のクリップとストラップ

価格は販売店によって変わるため、各ショップの商品ページで確認してください。

理学療法士が見る、歩数計の4つのポイント

次の4つで見ると、親の歩き方と暮らしに合うかどうかを判断しやすくなります。

歩数計を選ぶ4つのポイント:1 表示の見やすさ、2 つけ方、3 歩き方との相性、4 電池と手間

1. 表示の見やすさ

歩数計は、毎日見るものです。数字の大きさ、画面の切り替えの少なさ、ボタンの操作の少なさが、続けやすさにつながります。TWT512の表示部は約33.5×18.5mmで、歩数のほかに日付や時刻、歩行距離なども表示されます。表示が多い分、シンプルな操作を求める方には、最初は戸惑うかもしれません。

2. つけ方

TWT512は、3D加速度センサーで、ポケットやバッグなど、どこに入れても歩数を測れるとされています。クリップとストラップが付属していて、落下を防ぎます。ただし、公式の案内では、計測の精度を高めるには、胸ポケットなどに入れるのが勧められています。親がふだん持ち歩く場所に、無理なく付けられるかを確かめましょう。

3. 歩き方との相性

公式の案内では、正確に測るには、毎分100〜120歩程度で歩くことが勧められています。また、誤測定を防ぐ機能のため、歩き始めはしばらく歩数が表示されません。6秒以上歩くと、歩行と判断されます。ゆっくり歩く方は、実際の歩数と合うかを、家族と一緒に数えて確かめてから使うと安心です。

4. 電池と手間

TWT512の電池は、CR2032のボタン電池1個で、寿命の目安は約1年です。電池が切れると、数字が出なくなります。電池を誰がいつ交換するかを、先に決めておくと、使い続けやすくなります。

向いている人・向かない人

向いている人

  • 歩く量を、数字で見えるようにしたい
  • ポケットやバッグに入れて、持ち歩く習慣がある
  • 日付や距離など、いくつかの数字を見て、楽しめる

向かない人

  • ゆっくり歩く速さで、数字がずれないかが心配(毎分100〜120歩が推奨)
  • ボタン操作が少ない、とてもシンプルなものがよい
  • 電池の交換を、家族がするのが難しい

気になる点(デメリット)

  • 歩き始めはしばらく歩数が表示されず、少し歩くまで、動いていないように見える
  • 表示部は小さめで、機能が多く、操作を覚える必要がある
  • ボタン電池の交換が必要
  • 歩数は目安であり、実際の歩数と多少ずれることがある(公式の精度は±5%、試験器での値)

使うときの注意点

  • はじめに、親と一緒に、決まった歩数を数えながら歩いて、数字が合うかを確かめる
  • 数字が少ない日があっても、責めない。体調や天気で変わる
  • 数字を上げることを目的にせず、歩く機会が減っていないかに気づくために使う
  • ふらつく、息切れがひどい、足やひざが痛むなど、歩くことで不安があるときは、かかりつけ医や担当のリハビリ職、ケアマネジャーに相談する

よくある質問

Q. 1日に何歩を目標にすればよいですか。

A. 歩数の目安は、体力や持病によって変わります。考え方は高齢者の歩数の目安で書いています。目標は、かかりつけ医や担当のリハビリ職に相談して決めましょう。

Q. ゆっくり歩くと、数字がずれますか。

A. 公式は、毎分100〜120歩程度で歩くと正確に測れると案内しています。ゆっくり歩く方は、実際に歩数を数えて、合うかを確かめてください。

Q. どこに付ければよいですか。

A. 公式の案内では、胸ポケットなどに入れるのが勧められています。付属のクリップやストラップで、ポケットやバッグに付けられます。親が持ち歩きやすい場所で、落とさないようにしましょう。

Q. 電池はどのくらいもちますか。

A. 公式の目安は約1年です(1日平均約1万歩の場合)。使い方によって変わります。

まとめ

  • 歩数計は、表示の見やすさ・つけ方・歩き方との相性・電池と手間の4つで選ぶ
  • シチズン TWT512 は、3D加速度センサーで、ポケットやバッグなどに入れて測れる
  • 歩き始めは歩数が出ない。毎分100〜120歩程度が推奨
  • 数字を上げることを目的にせず、歩く機会の変化に気づくために使う

まずは、親が持ち歩きやすい場所と、歩く速さで、数字が合うかを、いっしょに確かめてみてください。


参考にした資料

  • シチズン・システムズ「TWT512」製品ページ(2026年10月確認)
理学療法士 山下康希

この記事を書いた人

山下 康希|理学療法士
回復期リハビリテーション病院を経て、いまは訪問リハビリでご自宅に伺っています(ひと月およそ120件)。現場で見てきたことと公的な資料をもとに、転倒予防・痛み・住まいの工夫・介護保険など、ご家族が今日から試せることを書いています。

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